2025年5月下旬、日用品大手のライオン（4912）の株価が年初来安値圏に突入しています。ここでは直近の株価推移、下落要因、今後の見通しを整理します。
ライオンの株価推移（2025年）
- 2025年2月18日に年初来高値1,896円を記録し、その後下落。
- 5月27日には年初来安値となる1,560円をつけ、終値は1,562.5円。
- 直近1ヶ月でも下落基調が続いています。
株価下落の主な要因
- 業績自体は増収増益ですが、株価は市場の期待に届かず軟調。
- 国内外での競争激化やコスト増、消費低迷が重しとなっています。
- 配当利回りは約1.9%。配当性向や自社株買いなど株主還元策がやや物足りないとの声も。
業績と今後の見通し
- 2025年12月期の営業利益は350億円（前期比23.3％増）を見込むなど、業績は底堅さを見せています。
- 2027年12月期には営業利益400億円を目指す中期経営計画も発表されています。
- 理論株価やアナリスト目標株価は現状より高い水準に設定されており、割安感が意識されています。
投資家への示唆
- 業績回復の兆しがあるものの、株価は慎重な見方が続いています。
- 今後は海外事業の成長加速や、株主還元強化策が株価反転のカギとなりそうです。
- 長期的な回復を見込むなら押し目買いも一考ですが、短期的な値動きには注意が必要です。
参考データ
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/02/18 | 1,880 | 1,896 | 1,843 | 1,860.5 |
| 2025/05/27 | 1,584 | 1,584.5 | 1,560 | 1,562.5 |
ライオン株は、業績回復の兆しと市場の逆風が交錯する局面。今後の経営戦略や市場環境の変化を注視したいところです。
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