ゆうちょ銀行の2025年3月期決算は、資金運用収益の増加と経常費用の減少により、業績が大きく伸びました。
- 経常利益:5,845億円(前期比+17.8%)
- 当期純利益:4,143億円(前期比+16.3%)
- 2期連続で上場来最高益を更新
- 外債投資信託や国債利息、日銀預け金利息の増加が収益に寄与
- 配当は前期の年間56円から58円に増額、今期は66円への増配を予定
来期(2026年3月期)の業績予想も、経常利益6,800億円、当期純利益4,700億円と、3期連続で最高益の更新を目指す強気な見通しです。
株価の動向
2025年のゆうちょ銀行の株価は、決算発表や増配の発表を受けて大きく動きました。
- 年初来高値:1,636円(2025年3月27日)
- 年初来安値:1,160円(2025年4月7日)
- 直近の終値(2025年5月15日):1,506.5円
- PER:約15倍
- PBR:0.55倍
- 配当利回り:3.79%(2025年5月時点)
4月初旬に一時的な下落があったものの、その後は増配や好決算の発表で株価は回復し、5月中旬時点では1,500円台を維持しています。配当利回りの高さや、業績拡大に伴う株主還元強化の方針が投資家から評価されています。
株価推移(2025年4月~5月中旬)
日付 | 終値(円) |
---|---|
2025/3/27 | 1,636 |
2025/4/7 | 1,160 |
2025/5/15 | 1,506.5 |
今後の見通しと株主還元
- 2026年3月期も増益・増配を見込む強気な業績予想
- 株主還元方針を強化し、配当金も大幅増額を予定
- 配当込みの総合利回りは、同業他社や銀行業界平均と比較しても高水準
まとめ
ゆうちょ銀行は2025年3月期に2期連続で最高益を更新し、好調な資金運用とコストコントロールが収益性向上に貢献しました。株価は配当利回りの高さや増配の発表を受けて底堅く推移しており、今後も業績と株主還元の両面で注目が集まります。
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