2025年5月12日に発表された日清紡ホールディングス(3105)の最新決算と、直近の株価動向をまとめます。
最新決算のポイント
- 2025年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の214億円と大幅増益。
- 売上高は1,511億円(前年比15.6%増)、営業利益は212億円(同161.3%増)と大幅な増収増益。
- 特に無線・通信事業と不動産事業が好調で、不動産セグメント利益は108億円増加し、業績を大きく牽引。
- 純利益は152億円(前年比93.7%増)と大幅増。
- 通期業績予想は据え置きで、売上高5,060億円(前期比2.3%増)、営業利益197億円(同18.8%増)、経常利益216億円(同11.5%減)、純利益183億円(同78.1%増)を見込む。
- 配当予想は36円(中間18円・期末18円)。
株価の推移と現状
- 2025年5月9日の終値は871.4円。
- 5月12日午前には高値949.9円をつける場面もあり、決算発表を受けて株価は強含み。
- 年初来高値は963.0円(3月26日)、年初来安値は732.2円(4月7日)。
- 直近は850~880円台で推移し、4月の安値からは回復基調。
- 配当利回りは4%台、PBRは0.5倍台とバリュー株としての側面も強い。
投資家向けまとめ・今後の見通し
- 第1四半期で通期計画のほぼ全額を達成し、利益率も大幅改善。無線・通信や不動産の好調が際立つ。
- 株価指標は割安感が強く、PBR0.5倍台、PER13倍台、配当利回り4%超。
- 今後は通期業績の上方修正や、半導体市況の回復、防災・防衛関連需要の拡大などが注目材料。
- 業績・株価ともに今後も注目される局面。
2025年1Qは想定を大きく上回る好決算。株価も底打ちから回復基調で、今後の上方修正や配当維持の安心感もあり、バリュー投資家にも注目されるタイミングです。
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