花王(4452)は、国内外で日用品や化粧品を展開する日本を代表する企業のひとつです。2025年5月に発表された最新決算や株価の動きについて、詳しく解説します。
最新決算のポイント
2025年1-3月期(第1四半期)の決算では、売上・利益ともに前年同期を大きく上回る好調な結果となりました。特に営業利益と最終利益は2桁増となり、収益性の改善が際立っています。主力のヘルス&ビューティーケア事業やケミカル事業が堅調に推移し、コスト管理の徹底も寄与しました。
項目 | 2025年1-3月期 | 前年同期比 |
---|---|---|
売上高 | 3,898億円 | +6.6% |
営業利益 | 313億円 | +43.7% |
最終利益 | 228億円 | +38.7% |
売上営業利益率 | 8.0% | +2.0pt |
通期(2025年12月期)でも増収増益を予想しており、安定した成長基調が続いています。
項目 | 2025年予想 | 前期比 |
---|---|---|
売上高 | 1兆6,700億円 | +2.6% |
営業利益 | 1,600億円 | +9.1% |
最終利益 | 1,160億円 | +7.6% |
年間配当 | 154円 | +2円 |
株価の動向
2025年の花王株は、決算や増配発表などの材料で大きく動く場面がありました。年初来高値は2月下旬の6,734円、4月には一時5,760円まで下落しましたが、直近では6,000円台を回復しています。決算内容や配当の安定性が、株価の下支え要因となっているようです。
日付 | 株価 | 備考 |
---|---|---|
年初来高値 | 6,734円 | 2月26日 |
年初来安値 | 5,760円 | 4月11日 |
直近終値 | 6,042円 | 5月7日 |
配当について
花王は2025年も年間配当を2円増やし、154円とする予定です。これにより36期連続の増配となり、配当利回りは2.5~2.6%程度。利益成長に合わせて着実に株主還元を強化している点が、長期投資家から高く評価されています。
今後の展望
花王はグローバル展開を進めつつ、国内外でのブランド力強化や新製品開発にも注力しています。コスト削減や効率化も進み、今後も安定した業績と株主還元の継続が期待されます。株価はやや波がありますが、業績・配当の安定感を重視する投資家にとって、引き続き注目の銘柄と言えるでしょう。
コメント