2025年7月10日、カルビー(2229)の株価が年初来安値2,615円を記録しました。年初の高値3,152円から大きく下落し、投資家の間で不安が広がっています。本記事では、業績や指標、アナリスト予想をもとに今後の株価見通しを解説します。
直近の株価動向
- 年初来高値:3,152円(2025年1月6日)
- 年初来安値:2,615円(2025年7月10日)
- 直近終値:2,624円(2025年7月10日)
業績とファンダメンタルズ
- 2025年3月期決算
- 売上高:3,225億円(前年同期比増加)
- 営業利益:290億円(前年同期比増加)
- 海外事業が北米・欧州で大きく伸長
- 財務健全性
- 自己資本比率64%
- ROE(自己資本利益率)10%
- 株価指標
- PER(予想):約16~17倍
- PBR:約1.7倍
- 配当利回り:2.2%前後
株価下落の背景
- 原材料コストの上昇や新規事業投資が利益を圧迫
- 2025年3月期は増収増益だが、2026年3月期は増収減益予想も出ている
- 株主優待がないことも個人投資家の買い材料としては弱い
アナリスト・AIによる株価予想
予想機関 | 目標株価 | 現在株価との差 | 評価 |
---|---|---|---|
アナリスト平均 | 3,150円 | +約19% | 中立 |
AI株価診断 | 3,668円 | +約40% | 買い |
- アナリストの評価は「中立」が多いが、目標株価は現状より高め
- AI株価診断では「買い」評価が出ている
今後の見通しと投資戦略
ポジティブ材料
- 国内外での売上拡大、北米・欧州での成長
- 財務健全性・経営効率の高さ
- 配当利回りが安定
注意点・リスク
- 原材料高や新規投資による利益圧迫
- 株主優待がないため、優待目的の買いが期待しにくい
- 2026年3月期は減益予想もあり、短期的な反発には慎重さも必要
結論
カルビー株は現在、業績・財務面では安定感があるものの、短期的にはコスト増や減益懸念が重しとなっています。一方で、アナリストやAIの目標株価は現状よりも高く、中長期では反発の可能性も十分考えられます。
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