日産自動車の決算発表がいよいよ間近に迫ってきました。ここ最近、日産を取り巻く環境はかなり厳しくなっていて、特にトランプ前大統領による「自動車関税」の影響が大きな話題となっています。今回は、日産の現状や今後の懸念点について、できるだけわかりやすくまとめてみました。
赤字転落のピンチ!経営再建はどうなる?
日産は2025年3月期、なんと最大7500億円もの赤字になる見通しです。前の年は黒字だったので、この急転直下には驚いた人も多いはず。赤字の理由は、アメリカや中国での販売不振や、構造改革にかかる費用、円安やコスト高騰などいろいろ。再建に向けて「ターンアラウンド計画」を進めていますが、まだ道半ばといったところです。
トランプ関税の直撃!日産が特に厳しいワケ
トランプ政権は2025年春から、メキシコやカナダからアメリカに入る自動車に25%もの追加関税をかけることを決めました。日産はメキシコでの生産台数が日系メーカーで一番多く、アメリカへの輸出もたくさんあるため、他のメーカーよりも影響が大きいんです。
主力のSUV「ローグ」などは、九州工場での生産を減らしてアメリカの工場で作るようにするなど、急いで生産体制を見直しています。それでも、関税のせいで「3万ドル以下の車が買えなくなる人が増える」と日産の北米トップも話していて、特に低価格モデルの売れ行きが心配されています。
コスト増と値上げのジレンマ
関税の影響で、アメリカで売る車の価格が10~15%も上がる可能性があると言われています。アメリカの自動車メーカーはすでに値上げを始めていますが、日産はシェアを守るためにも、簡単には値上げできない状況です。
さらに、車だけじゃなく部品もメキシコなどから仕入れているので、部品のコストもアップ。収益にはかなりの重しとなっています。
事業再編や他社との連携も模索中
日産はホンダとの経営統合がうまくいかず、今は三菱自動車と北米工場での共同生産を検討したり、他社との協力を模索したりしています。ただ、すぐに劇的な効果が出るような策はまだ見えていません。余分な設備の整理やリストラも進めていますが、これも時間がかかりそうです。
今後の注目ポイント
- トランプ関税が今後どうなるか、さらに厳しくなった場合、日産のダメージはもっと大きくなるかもしれません。
- アメリカでの現地生産やコスト削減策がどれだけ進むのか、他社との連携強化が実現するのか、決算発表での経営陣の説明が注目されます。
- アメリカ市場での販売戦略や価格設定、サプライチェーンの再編も今後のカギです。
日産は今、過去最大の赤字とトランプ関税というダブルパンチに直面し、まさに正念場です。今回の決算発表で、どんな対策や新しい戦略が出てくるのか、要チェックですね!
コメント