2025年3月期決算のポイント
- 売上高は約48兆円で過去最高を更新し、4年連続の最高売上となりました。
- 営業利益は約4兆8,000億円、純利益は約4兆8,000億円と、利益面では減少しています。
- 利益減少の主な要因は、先行技術や市場環境の変化に対応するための投資増加、生産停止などの一時的な影響、米国の関税政策によるコスト増加です。
2026年3月期の業績見通し
- 売上高は微増を見込む一方、営業利益と純利益は大幅な減益を予想しています。
- 米国の関税政策によるコスト増加も見通しに織り込まれています。
株価の動向
- 決算発表直後、トヨタ株は一時2.7%安まで下落しました。
- 2026年3月期の営業利益予想が市場予想を大きく下回ったことが嫌気され、売りが先行しました。
- ただし、米国関税の影響を織り込んだ見通しを発表したことで、下げ幅は限定的となっています。
- 直近の終値は2,672円(前日比-34円、-1.3%)となっています。
配当について
- 2026年3月期の年間配当は前期比5円増の95円に増配する方針です。
まとめ
トヨタ自動車は2025年3月期に売上高で過去最高を更新したものの、利益面では減少となりました。2026年3月期は米国の関税政策や投資増加の影響で大幅な減益を見込んでいます。決算発表を受けて株価は一時下落しましたが、先行きへの安心感もあり、下げ幅は限定的です。配当については増配を予定しており、株主還元の姿勢も示しています。
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