関西電力の最新決算サマリー
関西電力(9503)は2025年3月期決算を発表しました。売上高は4兆3,371億円と過去最高を記録しましたが、利益面では減益となりました。主な要因は、他社からの電力購入費や諸経費の増加です。
• 売上高:4兆3,371億円(前年同期比+6.8%)
• 営業利益:4,688億円(前年同期比-35.7%)
• 経常利益:5,317億円(前年同期比-30.6%)
• 当期純利益:4,203億円(前年同期比-4.9%)
業績の詳細と今後の見通し
2024年3月期は電力価格高騰や販売電力量の増加で大幅増益となりましたが、2025年3月期はコスト増が響き減益に転じました。2026年3月期についても、原子力利用率の低下や電力需要の減少、インフレによるコスト増などを背景に、減収減益を見込んでいます。
• 2026年3月期予想
• 売上高:4兆円(前年同期比-7.8%)
• 営業利益:3,800億円(前年同期比-19.0%)
• 経常利益:4,000億円(前年同期比-24.8%)
• 当期純利益:2,950億円(前年同期比-29.8%)
株価の推移と投資指標
2025年4月30日時点の終値は1,755円。年初来高値は1,926円(3月21日)、年初来安値は1,513.5円(4月7日)です。決算発表後は減益見通しを受けて株価が下落し、5月1日午前には1,669円まで下落しています。
• 直近株価(4月30日終値):1,755円
• PER(実績):3.79倍
• PBR(実績):0.60倍
• 配当利回り:3.62%
• 配当性向:13.75%
証券アナリストの平均目標株価は2,192円と、現状株価から約25%の上昇余地があるとされています。
まとめ
関西電力は2025年3月期に過去最高の売上を記録したものの、利益は大幅減。2026年3月期も厳しい見通しで、株価は決算発表後に下落しています。配当利回りは3%台半ばと高水準ですが、今後の業績動向には注意が必要です。
コメント